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「再会」と呼べる「出会い」

第13章 ごめんなさいじゃ足りない

「んだ? こんな時に…」



ピンポンピンポンピンポンピンポン…



「ぁ!?
 誰だクソ!!」



え このタイミングで 



「逃げんなよ」

「…」



逃げられないよ




ガチャ!!


優司君が怒りに任せてドアを開ける。

「…誰だ?」

「すみません
 うちのネコが
 お宅の方にお邪魔している
 ようなんですが…」


あれ… この声


「あ?
 ネコなんて来てねーよ」


バン!!



ドアを思い切り叩いたような
音がした。




「てめ!! 何しやかる?!」

「来てるじゃないか…」



何があったんだろう。


気になった私は
恐る恐る玄関の方を覗いた。





「ほら あそこに」




その人と 目が合った


「てめぇ誰だ?
 不法侵入で訴えるぞ」

「君も、
 未成年略取で捕まりたいですか?」

「訳わかんねぇこと
 言ってんじゃねぇーぞ!!

 …!」


優司君の拳が止まった。

「暴行罪もプラス かな」




どうして?





どうして松井さんが…?



「こんにちは佐伯さん
 お迎えに来ました」


「あ?!!」



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