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「再会」と呼べる「出会い」

第13章 ごめんなさいじゃ足りない


ドッ ドッ ドッ

激しい動悸

心臓が口から出そう




「…」






優司君の目線が 
刺さってくるようだ。







恐怖が


押し寄せて来た。







「今日で 最後にして欲しいの。
 …ご飯は作るから」




とは言ったものの
食事の支度をする状況では

多分ない。





ジリジリ迫ってくる優司君から
逃げるように後退りするも


壁はすぐそこだった。






ドン







漫画で見て
憧れを抱いた壁ドン。


今まさに私 されてます。


けど ときめくどころか…



「…後輩の奴に聞いたんだけど
 最近二年に転校生が来たんだって?」




ゾクリ…



「すんげぇイケメンらしいな。
 しかも ミカ
 そいつに懐かれてるらしいじゃん」



「…」


震えが…





優司君の手が私の肩を掴む。


「好きな奴いるんだよな?
 覚えてるぜ、一応。
 あん時は信じてなかったけど…」


優司君がポケットから携帯を出して


「!」


私に画面を向けた。

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