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「再会」と呼べる「出会い」

第12章  イカ祭りの誘惑

博物館の裏手は臨海公園になっている。

人は殆どいなかった。
みんなイカ祭りの方に行ってるのかな。

私は木陰のベンチに座った。


すぐに、携帯が鳴る。

なかなか見つけられない事を心配した
お母さんからだった。


「ごめん、
 バッタリ友達に会っちゃって。
 お昼一緒に食べる事になって…
 うん、…大丈夫。
 先に帰ってていいから
 …うん、そう。
 ごめんね、お父さんにもよろしく。
 じゃ…」


プツ …ー




上手に嘘 つけたかなぁ…






サラサラと風の音が優しい。
イカ祭り会場の賑やかな音が
ここまで来ると遠くに聞こえる。



…あーあ

何やってるんだろ 私

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