
「再会」と呼べる「出会い」
第10章 文明の利器
「なんと?!
…そういう事もあるか
あちゃー…
魂が呼び合うのであれば
真っ直ぐ奴の元へ行くと思ったが
…恋人…
現実は酷じゃのう」
「その人とはうまくいっていない
ようなんですがね…」
「ふむ…。
相手が違うんじゃ、
魂は違和感を感じるじゃろうな。
…まだまだカラスにも
チャンスはある。
そういうことじゃ。」
カラスさんの側にいさせて
カラス …さん?
カラスと聞いて、
普通思い浮かぶのは
あの、嫌われる事はあっても
好かれる事は殆どない黒い鳥
…なのだけど
なぜか真っ先に浮かんだのは
次朗くん
え??
側にいたいの
そのために私はここにいるの。
胸が 熱い。
心臓が 熱い。
次朗くんが頭の中で微笑む。
なんで次朗くん?
… カラスさん??
…
ジャー…
水音に
私は混濁した気持ちを流したかった。
どうしよう、
どうしてしまったのだろう。
ただもう、
次朗くんに会いたい。
会いたくて 会いたくて
たまらない。
携帯の電話帳に指を走らせる。
あ行にあるその名前は
一番先に出てくる。
私は電話をかけた呼び出し音で
我に返った。
わ…!!
プツ…っ
何っ?! 何やってるの私?!!
慌てて、発信を止める。
「…何やってるのよ」
次朗くんに電話なんかして
一体どうするの?
迷惑かけるだけだってば。
決心したじゃない
彼とはなるべく、
関わらないようにするって…。
「ばか …バカバカバカ」
…コンコン
誰かがトイレのドアを叩いた。
いけない、そろそろ出なきゃ。
…そういう事もあるか
あちゃー…
魂が呼び合うのであれば
真っ直ぐ奴の元へ行くと思ったが
…恋人…
現実は酷じゃのう」
「その人とはうまくいっていない
ようなんですがね…」
「ふむ…。
相手が違うんじゃ、
魂は違和感を感じるじゃろうな。
…まだまだカラスにも
チャンスはある。
そういうことじゃ。」
カラスさんの側にいさせて
カラス …さん?
カラスと聞いて、
普通思い浮かぶのは
あの、嫌われる事はあっても
好かれる事は殆どない黒い鳥
…なのだけど
なぜか真っ先に浮かんだのは
次朗くん
え??
側にいたいの
そのために私はここにいるの。
胸が 熱い。
心臓が 熱い。
次朗くんが頭の中で微笑む。
なんで次朗くん?
… カラスさん??
…
ジャー…
水音に
私は混濁した気持ちを流したかった。
どうしよう、
どうしてしまったのだろう。
ただもう、
次朗くんに会いたい。
会いたくて 会いたくて
たまらない。
携帯の電話帳に指を走らせる。
あ行にあるその名前は
一番先に出てくる。
私は電話をかけた呼び出し音で
我に返った。
わ…!!
プツ…っ
何っ?! 何やってるの私?!!
慌てて、発信を止める。
「…何やってるのよ」
次朗くんに電話なんかして
一体どうするの?
迷惑かけるだけだってば。
決心したじゃない
彼とはなるべく、
関わらないようにするって…。
「ばか …バカバカバカ」
…コンコン
誰かがトイレのドアを叩いた。
いけない、そろそろ出なきゃ。
