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俺はここだよ

第23章 開き直り

「そう言う事って何?
お前は俺を抱きたい。俺は抱かせてやるって言ってる。何か不満か?」

「なげやりになってる翔ちゃんを抱いても、俺嬉しくない!
抱かれたいって、俺に抱いてほしいって思ってほしいの」

「無理だよ。
俺の心は智でいっぱいなんだ・・・」


涙が流れた。


「俺は優しくて、カッコよくて、そんな翔ちゃんがずっと前から好きだったの。
気付いてほしくて、翔ちゃんにいっぱい甘えてたのに、何で俺を選んでくれなかったの」

「ごめん、ニノ・・・」

「やっぱ優しいね、翔ちゃん。
・・・俺、もう帰るよ。」


服を整え、玄関へ向かった。

靴を履いていると、声をかけられた。


「なぁニノ・・・
相葉君に話す話さないは、お前次第。
もう、お前の好きにしてくれていいからな」

「・・・お邪魔しました」


俺は何も答えないで、玄関を出た。





翔ちゃんまで・・・

俺の計算、どこで間違っちゃったんだろう。

でも諦めたく・・・ない。



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