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薫子の先生な日常

第3章 スクールカウンセラーさんと。

店に着くと、小さめの個室に通された。

私達は元々正面同士の向かい合わせに座るのを避ける。

カウセリングポジション、と言って少しずらすのが基本だからだ。

でも、狭くて(混んでいるから?)うまく斜めの位置がとれなさそう……。

ちら、とTを見ると

「オレ、ここ。先生、そこね。」

心地よく 指示が入った。

私はうなづき、座った。

「カンパリ?カルーア?」

彼の二択に驚いた顔をすると

「オレンジ味のお菓子を何回か分けてもらったし、コーヒー牛乳が好き、って学級通信にあったから。」

と彼は笑った。

私はこくこくとあかべこのように首を縦に降って

「カルーア」と答えた。

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