
息もできない
第22章 俺に矛先を向けるな(サイドストーリー2)
そう告げてじゃあな、と今度は一方的に電話を切ろうとすると
『待て』
とまた止められる
俺はもういい加減待ってられなくて
「さっきからなんなんだ!良い加減にしろ!話すことがないならいちいち引きとめんな!!」
俺が叫ぶと駅のホームにいた他の人が一斉に俺のほうを見たけど、そんなこともう気にならなかった
叫んだ後も朗はまた話さなくなったからもう何も言わずに切ろうと電話を耳から話そうとした、その瞬間
『…………好きだ』
小さなその呟きが俺の耳に届いた
『……俺、圭太のことが好き』
頭では理解していないのに体はいち早く反応して耳から携帯を離そうとしていた手はむしろ朗の声を聞き漏らさないようにと携帯を耳に押し当てている
絶望が満ちていた俺の心は一瞬で真っ白になった
さっきから衝撃的なことばかりでいっぱいいっぱいな俺の身体はようやく小さな声を発した
「……うそだ」
『嘘なわけねえだろ』
「だって、さっき………」
電話越しに朗のあーーっという唸り声が聞こえる
『嘘だよ!うそ!!………俺から言おうと思ってたのにお前が先に言うから………いや、違うな………お前に告白されるなんて予想外で…照れ臭くて…』
『待て』
とまた止められる
俺はもういい加減待ってられなくて
「さっきからなんなんだ!良い加減にしろ!話すことがないならいちいち引きとめんな!!」
俺が叫ぶと駅のホームにいた他の人が一斉に俺のほうを見たけど、そんなこともう気にならなかった
叫んだ後も朗はまた話さなくなったからもう何も言わずに切ろうと電話を耳から話そうとした、その瞬間
『…………好きだ』
小さなその呟きが俺の耳に届いた
『……俺、圭太のことが好き』
頭では理解していないのに体はいち早く反応して耳から携帯を離そうとしていた手はむしろ朗の声を聞き漏らさないようにと携帯を耳に押し当てている
絶望が満ちていた俺の心は一瞬で真っ白になった
さっきから衝撃的なことばかりでいっぱいいっぱいな俺の身体はようやく小さな声を発した
「……うそだ」
『嘘なわけねえだろ』
「だって、さっき………」
電話越しに朗のあーーっという唸り声が聞こえる
『嘘だよ!うそ!!………俺から言おうと思ってたのにお前が先に言うから………いや、違うな………お前に告白されるなんて予想外で…照れ臭くて…』
