
隠れて甘いkissをして
第75章 誇り
涙が頬を伝う。
……知らなかった……
私と隼人の為に………立花が………
「俺は今まで色んな人と出会ってきたけど
こんなにも相手を想い、相手の為に動く奴を見たことがない。
きっとここにいる誰もが、そんな彰の人柄に惚れていて
彰と関わった誰もが、彼の虜になるんだ」
隼人は、香ちゃんに目線を向けた。
「香ちゃん、君は絶対に幸せになれるよ。
彰に惚れられて、彰と一緒になれる自分を最大級に褒めてやるといい」
「…………っ」
香ちゃんの目から涙がこぼれる。
もう、その顔はくしゃくしゃだった。
