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隠れて甘いkissをして

第74章 大切なひと

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教会まで続く細い道を、私は足早に歩く。


その後ろから……




「待てよ由宇。

なんで先に行くんだよ」




隼人はすぐに追いついて、私の肩に手を回した。


私は周りを気にしながら、ご機嫌な隼人を下から睨みつける。




「もう……!

なんであんな事言っちゃうの?

あの女の子、すごく隼人の事が好きなのに……

芸能人失格だよ」



「あの子プライベートは気にしないって言ってたじゃん。

本当の事言ったまでだよ」




隼人は片手でネクタイを直しながら、さらっと答えた。


全然気にしてる様子が無い。




「……でも……」


「何?

もしかして、さっきの由宇に恋してるってくだり、もう一度聞きたい?」




隼人が私の顔を覗き込む。




「…………っ///」



「3ヶ月前に、もっと甘い言葉でプロポーズしたのに。

まだ聞き足りないの?」

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