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隠れて甘いkissをして

第72章 旅立ち


…………隼人………!!




「……ははっ。高そ」




立花が笑う。


香ちゃんは今にも泡を吹いて倒れてしまいそうだ。


その横で、シゲさんが微笑んでいる。




「…………っ」


「……!咲原……!!」





私は走り出した。


搭乗ゲートを通過した彼は、エスカレーターを降りてしまっている。


人をかき分けて、無我夢中でロビーの1番端まで全速力で走った。





そして………




吹き抜けのフロアのその下に




今まさに出ようとしている彼の姿を見つけた。






「……隼人………!!」

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