
隠れて甘いkissをして
第69章 クリスマスイヴ
そして……
ついに12月24日。
時間になったので、私はマンションの外に出た。
空は晴れて澄み渡っているけど、気温が低くて息が白く濁る。
今日は一段と寒い。
夜は…もしかしたら雪が降るかもしれないな……
そんな事を思いながら、マンションの裏道に出ると
そこには既に1台のSUVが停まっていた。
「……………」
私は深呼吸する。
午前中のこんな明るい時間で、しかも今日はクリスマスイヴ。
隼人は車で迎えに来てくれたけど、どこにも行けないだろうから
そしたら、すぐに話をしなきゃダメなのかな……
少しだけ躊躇ったけど、緊張した足を前に出して、私は助手席のドアへと向かった。
