
隠れて甘いkissをして
第68章 伝えたい想い
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「……原。 咲原!」
ハッと我に返ると、斜め前の席から立花が私を見ていた。
「大丈夫か?
最近ボーッとしてるけど」
「…あ……、ご、ごめん」
「この書類、この前渡したやつと一緒にしといてくれる?」
「うん、わかった」
私は立花から書類を受け取り、慌てて今やっている事を整理する。
……どこまで進んでたんだっけ……
「クリスマスまであと1週間だから、ウキウキしちゃいますよねっ♪」
隣りから香ちゃんが話しかける。
「いいなぁ~ 2人のクリスマス♡
あんな超絶イケメンと過ごすなんて、香だったら鼻血の出血多量で倒れちゃうなぁ」
「………そういえばプレゼント結局どうした?
まだなら買いに行くのつきあうぜ?」
「えー! 香も行くー!」
香ちゃんと立花の会話に
私は何も言えずに微笑むことしか出来なかった。
