
隠れて甘いkissをして
第67章 突然の選択
「だけど由宇には仕事もあるし、仲間もいる。
由宇の居場所がある。
だから、お前がここに留まる選択をして、2年間信じて待っていてくれるなら…
俺は必ずお前の元に戻ってくると約束する」
隼人は放心する私の肩を引き寄せて、きつく抱きしめた。
「こんなことをお前に選択させて……本当にごめん。
だけど、最後に選ぶのは由宇だよ。
俺は、由宇の出した答えなら
どちらになっても、受け止めるから」
隼人の声が、最後は掠れていた。
こんなに近くに隼人がいて、包んでいてくれているのに
私は体の震えを止めることが出来なかった。
