隠れて甘いkissをして
第61章 夢じゃないよね?
「うん…、元気だよ…
なんか賑やかなとこにいるんだね?」
てゆーか、正直うるさい。
どこだろう、クラブかな?
『あー、今さぁ、渋谷のイベントに来てるんだよ。
香とも何回も行ったとこー。
すっげー盛り上がってるぜ』
…すごくご機嫌な声。
多分、酔ってる。
あたしはちょっとイラっとして言った。
「…で、何?」
『は? なんだよその言い方。 冷たいなー』
電話の向こうで元彼が笑う。
『どーせヒマなんだろ? 香も今から来いよ』
…はぁ??
あたしはさらにイライラする。
「行かないよ。
別れたんだから。
…それに、香まだ会社で仕事してんの!」
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