
隠れて甘いkissをして
第61章 夢じゃないよね?
「ふぅ……。 あとはこれを人数分印刷したら終わりだぁ…
うわっ!もうこんな時間じゃん」
あたしは大きく両手を上げて、伸びをした。
もうすぐ夜の10時になろうとしている。
3連休前の金曜だけあって、同じフロアにはもう誰も残っていない。
「あっ、メール」
携帯を見ると、咲原先輩からメールが届いていた。
『無事家に着きました。
やっぱり熱が上がってしまってたので、薬飲んで休みます。
香ちゃんには迷惑かけて本当にごめんなさい。
しっかり治して、週明け挽回するからね』
無事に着いて良かったぁ…
あたしはホッと胸を撫で下ろした。
