
隠れて甘いkissをして
第60章 暫定彼女
声をかけようとした時、ちょうど立花先輩が営業から帰ってきた。
ぱぁぁっと視界が華やぐ。
「先輩、お帰りなさい!」
「おう」
立花先輩は、カバンから資料やタブレット端末を取り出している。
何をしてても目の保養になるよ。
こっち見ないかなぁ…♡
立花先輩は顔をあげると
じっと見つめているあたし……ではなく、その隣りに視線を向けた。
そして、ふいに口を開いた。
「…咲原。 どうした?」
えっ……?
立花先輩の言葉を聞いて、あたしも咲原先輩に目を向ける。
