
隠れて甘いkissをして
第60章 暫定彼女
ちょっとー!
先輩が今何か言いかけたのにぃ!
「立花さん、彼女と別れてからまだフリーですよね?
私立候補してもいいですか?」
「ダメダメ、せっかくフリーなんだから、みんなのものって事にしといた方がいいよー」
先輩の隣りにピタッとくっついて、同期は目をキラキラさせてる。
やだやだ!
先輩に近づかないでよ!
もう、あたしはハラハラしながら先輩と同期のやり取りを見ていた。
「今度の金曜日、合コンしませんか?
立花さんだけでもいいんですけどっ♡」
「あー、ごめん。
俺その日は大学の奴らと飲みなんだ」
「「えーっ!」」
同期と一緒にあたしも声をあげた。
その日狙ってのに…。
