
隠れて甘いkissをして
第57章 隠れて甘いkissをして
「………隼人……!」
もう、ダメだよ。
これ以上甘い言葉を言われたら、心臓が打ち抜かれて、この場に倒れちゃう。
私と隼人を、少し遠くから何人かが見ている。
それでも、もうそんなの気にしていられない。
目の前に、私だけを見る隼人がいる。
「由宇、俺の告白本当に聞いてたの?
ほんと泣き虫なんだから。
お前の笑った顔が好きなんだ。
今すぐ見せてよ」
隼人が私の頭をくしゃくしゃにして笑う。
「…だ、だって……無理だよ……
隼人にこんなに言われたら……涙止まらない……」
「俺のせいなの? 困ったな」
「隼人……
なんでこんなにかっこいいの?
かっこいいし、優しいし、いつもドキドキさせられるし……」
「その上エロいし?」
「………うん…///」
隼人の言葉に、私はふっと笑った。
