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「…………っ」




次の瞬間



隼人が私をフワッと抱きしめた。



すぐ近くにある受付の女の子達が、キャーキャー歓声をあげる。



もう、私の涙腺は崩壊していた。



彼の暖かい腕に包まれて、私は何とか声を絞り出す。




「……だめだよ、隼人……
……みんな見てるよ？」


「うん。もういいよ」


「アンジーに……
また怒られちゃうよ………？」


「いいよ。

今、こうして由宇を抱きしめられたから

どうなっても、俺は構わない」




隼人はさらに力強く私を抱きしめて、耳元で囁いた。




「………由宇。


この先何があっても、俺がお前を守ってやる。


必ず、お前を幸せにすると約束する。


だから


前にも言ったけど、もう一度言う」




「……………っ」





「由宇、ずっと俺の女でいてよ」