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隠れて甘いkissをして

第57章 隠れて甘いkissをして

エントランスホールの真ん中に


ガラス張りの窓から伝わる日差しを浴びて


キラキラと輝く彼の姿が、目に飛び込んできた。


周りにいる数人の視線を一点に集めて


尋常じゃないほど、眩いオーラを放っている。




「…………っ」




黒のジャケットに、細身のパンツ


スラっとした体に、キラッと光るアクセを身につけて


ついさっきTVで見た、インタビューの時と同じ格好をした彼が


こっちを見て微笑んでいる。




「………は、隼人………」





私の目に映る彼は、帽子もかぶっていないし、サングラスもかけていなかった。



エレベーターを降りたその場から、足が震えて動けない。



そんな私の所へ、隼人は一歩一歩ゆっくりと近付いてきた。

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