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隠れて甘いkissをして

第57章 隠れて甘いkissをして

「………先輩!」




俺の顔を見た海老沢が、ぱぁっと顔を輝かせた。




「今、ちょっと揺らぎましたね?
香のこと、少し好きになりましたよね!?」

「な……っ、ちげーよ!」




突然元気になった海老沢を見て、俺の方がうろたえる。


海老沢は正面から俺にぴったりと体をくっつけて、下からじっと見つめてくる。




「だって、先輩今顔真っ赤ですよ!
もう一押しでいけるなら、このままここで……」


「何言ってんだよ! お前近過ぎ!
つーか、ここ会議室だろ!」


「それを言うなら先輩だって
咲原先輩と資料室で……」


「……おいっ……!」




俺は海老沢の口を慌てて手で塞いだ。


その目が、じっと俺を見つめて微笑む。

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