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隠れて甘いkissをして

第54章 それぞれの道へ


▼Side... 立花




病室の扉が少し開いていることに、あの2人は気付いていない。


俺はその入口から、七瀬隼人に抱きしめられた咲原を見ていた。




会話までは聞こえないけど


咲原は頭に包帯を巻き、涙を流しながらも


七瀬隼人を見て、嬉しそうに笑っていた。





………良かった。


本当に………





(………やばい)





ホッとして全身から力が抜けると同時に


自分の足が微かに震えはじめた。









「………お疲れ」





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