テキストサイズ

隠れて甘いkissをして

第52章 回想

………………………………………………



車が病院の駐車場に着く。




「………着いた。

その電話してきた人に、どこに咲原がいるか聞いてから出た方がいいよな?

それか、俺が先に行って…………

って、おい……!」




俺を見た立花が声をあげる。




「顔が真っ青じゃねーか………

まだ……わかんねーだろ……!

咲原を実際に見るまで、勝手な想像するなよ!」




立花の声が、遠くで響く。







俺は………また失うのか………?




まだ、出逢って少ししか経っていない。




こんな事になるなら、あのスペインの空港で手を離したりなんてしなかった。




もっと由宇の傍にいて、あの笑顔が見たい。




あいつを喜ばせたい事が、まだ沢山あるんだよ。






由宇………







頼む………









俺から離れていかないでくれ………


ストーリーメニュー

TOPTOPへ