
隠れて甘いkissをして
第47章 再会
「ったくもう!ほら!
泣くのやめなさいヨ!!」
アンジーが、私をシゲさんの体から離して、顔にハンカチを押し付けてきた。
「……あ、ありがとうございます」
私はそのゼブラ柄のハンカチで、慌てて涙を拭う。
「ここじゃ目立ってしょうがないから、シゲちゃんの店に行くわよ。
今日は金曜日だけど、由宇、あんたどうせ予定無いんでしょ」
「は、はい……」
相変わらずアンジーの勢いは凄まじかった。
「良かった。
なんか作ってあげるからね」
そう言ったシゲさんが、私の手を取ってくれて。
3人でシゲさんのBARに向かって歩き始めた。
