
隠れて甘いkissをして
第47章 再会
ふいに
懐かしくて、優しい声が聞こえてくる。
そして、もう1人……
「まーったくぅ!!
どんだけ待たせるのヨ!
爺さんやあんたと違って、アタシはクソ忙しいんだからね!!」
「……………!」
……あ……!
会社のエントランスの横から、 2人が揃って近付いてくる。
「……由宇ちゃん、久しぶりだね。
元気だったかい?」
「なによあんた、少し見なかった間にそのガリガリな腕!
ちょっと痩せ過ぎじゃないの?
肉食いなさいよ! 肉!」
「…………っ」
シゲさんとアンジーを見て
私の目から、自然に涙が溢れてきた。
