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隠れて甘いkissをして

第34章 車内


普通の人に言われたら、歯が浮いてしまいそうな気取った言葉。


でも、それを隼人から聞くと、全身がトロけるように甘く反応する。


もう、これ以上言われたら心臓もたないよ……///




「ケッ。何がテレパシーよ。
単なる偶然だっつーの」




窓を少し開けて、タバコに火を付けたアンジーがバッサリ言い捨てた。




「隼人を家まで送るのに、いつもあの道を通るのよ。

信号待ちの時に、由宇が会社の前からここに歩いていくのが見えたって隼人が言うから。

わざわざ後ろまで車を寄せて、あんた達のすぐ後ろに来てやったのよ」


「………!」


「まったく、この男のエロアンテナはどこまでも由宇に反応するんだから。

こっちにしてみりゃ連れ回されて待たされて、いい迷惑なんだからネ!」




アンジーは早口でベラベラと話し続ける。

…そうだったんだ……

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