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ももいろタイム【完】

第16章 おとぎ話のような。



暫くして本を終い、帰り支度をする。

歩き出すと、やはり着いて来ている。

俺が玄関に向かうと、寂しそうに見えたのは勘違いだろうか………





次の日、気になった俺は図書館へと足を運んだ。

昨日と同じ場所に行き、回りを見た。

今はいない………

俺はまた資料になる本を、取り出して読んでいた。

すると、目端に動くものが見えた。


(来た)


俺は口元を緩め、本を読む振りをする。

その子は、そっと少し近付いて俺を見ている。



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