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いつまでも、何年経っても切なくて

第4章 俺だけのもの

『考えすぎだよ響、私モテたことないのに。』


「今まではみんな、


俺と莉子が付き合ってるって知ってたからだろ?


高校行ったら俺達のことを知らない奴らが


同級生から先輩たちまで有象無象といるんだぞ」


また一から出直しみたいなもんだよ、と訳の分からないことを言う。


「だけど、莉子は絶対に誰にもやらない、


莉子は俺のものだからね。」


そう言った後、


私の胸元に赤いしるしを刻み込んだ...

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