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　と、突如として、秀康の口調がガラリと変わった。
「では、この際、はきと申しておこう。帰蝶殿、俺は今やこの青龍の国の領主、羽柴家の当主じゃ。この国に住む領民も土地もすべては俺のもの。それは、そなたとて同じことゆえ、そのことをよく心得ておくが良い」
「何を―仰せになりたいのでございますか」
　帰蝶は肌が粟立ってくるのを感じた。