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華のしずく~あなた色に染められて~

第6章  雪の華~華のしずく~

 そして、信晴が十八歳、徳姫が十七歳になった今年、正月気分もまださめやらぬ睦月の半ば、徳姫は秀吉の命により青龍の国からここ朱雀の国まで嫁いでくることになった。今、まさに日の出の勢いの天下人秀吉の威光を示すかのように、花嫁行列は美々しく華やかなものだった。

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