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華のしずく~あなた色に染められて~

第28章 【剣(KEN)~華のしずく~】 運命の邂逅

 浅太が口ごもる。と、突如として、青年が止まった。青年より頭一つ分はゆうに低い浅太は、青年の背中にまともにぶつかった。
「い、痛(いて)ぇ。おやぶ―、お、お頭、痛いじゃないですかい」
浅太が思い切りぶつけた頭をさすりながら、顔をしかめたその時。いつもとは違う様子の青年を見た。

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