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華のしずく~あなた色に染められて~

第27章 【月華-月姫(TSUKIHI)-~華のしずく~】幻の蝶

「月姫―」
 秀信が背後から月姫を抱きしめる。
 首だけねじ曲げるようにして振り向いた月姫の唇が秀信の唇に絡め取られた。
 その夜、秀信はいつも以上に月姫を激しく求め、月姫もまた、それに応えた。
 白い花たちだけが幾度も重なり合う二人の姿をただ静かに見守っていた。

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