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少年)「はぁ………はぁ………。」
少年は森の中を走っていた。
ただひたすら、なにかを追いかける様に。
少年)「……クソっ………！」
ガサッ。
少年)「誰だっ！」
少年が怒鳴ると、一組の男女が現れた。
男)「悪い。驚かすつもりはなかったんだけど………」
男は、少し困った様にはにかんだ。
男)「あっ、別に怪しい者じゃないから。」
少年)「怪しい奴はみんなそう言う。」
女)「まあ、みるからに怪しい奴よね。
アンタが。」
少年)「お前もだよ。………なんの用だ？
この村になにしに来た？」
後半、声を低くする。
女)「大したことじゃないわ。……女の子を探してるの。"‘桜花"って子なんだけど……」
その名前を聞いて、少年の顔が歪む。
少年)「………なんの用だ？」
静かな声で呟く。
女)「……内緒♡」