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histoire d'amour eternel

第30章 熱中症

そんなあたしと君を纏うように、暖かい、柔らかく吹く風を頬に感じ



……もう、夏も直ぐそこだな。



夏大好き人間には堪らない季節が直ぐ目の前だと思うと、自然と顔が綻ぶ。




――――と。




「夏も直ぐそこかぁ~」



「えっ、?!」



思わず、君の顔を今度はあたしが覗き込む。



「んー?いやぁ、風も暖かいし。

何か夏の香りっての?

そんな感じがするなーって」



って、あたしにふにゃりと笑って

再び空へと視線を向ける君の横顔を見つめながら


君と、


同じ事を、同じ時に感じれてたんだな。



そう思った瞬間


頬を掠めた柔らかな優しい暖かい風と同じくらい温かな風が


あたしの心の中に吹き



「へへっ」


「何笑ってんの?」


「べっつにぃ?」


「……キモッ」


「酷ッ!!!」



嬉しさ倍増。




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