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histoire d'amour eternel

第27章 SAKURA


春らしい、柔らかな風がパッと舞えば

白い花びらが儚く舞い。

その舞う姿は、優しい陽射しを浴びてキラキラと輝き

まるで、白い貝殻のよう。


ハラハラと風に乗り、舞う様は儚いけれど、どこか誇らしげにも見えて綺麗で。




「「綺麗だねぇッ」」


「あっ、」


「被ったね」



2人、顔見合わせて微笑。



同じモノを見て、同じように感じ
同じ感動をポロリと零す。


君と、同じように感じる事が出来た事に嬉しさ感、更に急上昇。


その後も、君は。


綺麗なモノを、素直に真っ直ぐに“綺麗”だと感じる事が出来る君は

そんな桜の姿を見つめては


「綺麗だね」


心からの声を零す。


そんな君の隣りはやっぱり居心地が良くて。

楽しくて。


君が何気なく零す言葉を一字一句漏らさず拾い、心で受け止める私。






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