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さようならも言わずに~恋は夢のように儚く~

第2章 壱

 多分、新たな年を迎えたという希望、今年一年に託した人々の想いがそんな風に感じさせるのだろう。明日への希望や夢を持つのは良いことだと、嘉門のような、いささかひねくれ者だと自認する人間でも素直に人々の気持ちに共感できる。心なしか日毎に明るさを増してゆくような陽ざしを見ていると、そんな気になった。
 今日は道場で思いきり汗を流してきて、余計に気分は爽快だった。

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