テキストサイズ

さようならも言わずに~恋は夢のように儚く~

第2章 壱

 今日は天気が殊の外良い。不思議なもので、新しい年が来ると、まだ真冬だというにも拘わらず、陽の光が日毎に強さを増してくるような気がするのは気のせいだろうか。現実には、まだまだ吹く風も大気も冷たさを含んでいるのに、何か春の脚音が遠くから聞こえてくるような気がする。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ