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「…………社長に真希さんが必要なのも…、真希さんに……社長が必要なのも…分かっていますよ────…」



少し切なげな要の肩に総一が手を乗せる。



「ただ……
立派な男だから、愛した人が手に入らないというのは何だか納得できませんがね。」



言い返すような要の言葉を聞いて、総一は笑った。



「いやぁ…若い…」



ウェイターを捕まえ、シャンパンを２つ受け取る。



「………乾杯しようか、僕らの未来に…」


「未来…ですか…」


「きっといい女性が現れるさ」



要はどうだか、と肩をすくめながら、総一とグラスを合わせた。



いい女性…か…



果たして、真希よりも愛せる女性が現れるのか…



若い要は少しそれを疑問に思いながら、コクりと口付けたシャンパンを飲んだ。



「きっと、
君と一緒になる子はドジでどうしようもない子だろうね…」



総一の言葉に要は顔をしかめる。



「ドジ…？」


「あぁ。ほっとけないような可愛らしい子だよ。」



予言者のように総一が言ってニヤリと笑う。



「………僕は強い女性が好きなので…多分それは外れますね。」



不服そうな要の言葉に、総一は再び


若いな！と言って笑った。