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この前、近くて遠くて、人を拾いました!?

第3章 Party Night! (この拾×近くて遠い)

「そんな怒鳴ってばかりのガキじゃなくて、そこにいる近藤にした方が君は幸せになるゾっ!」


「近藤…?」



誰?



と思いながら、私は首をかしげた。



そして礼二さんが指差した方を見ると、呆気に取られた様子の要さんがいた。



「そうだ、その今川にしとけっ!!!中々甘ったるいデートもエロい事もしたようだしなっ!いや、それにしてもカクテルとはやるなっ!!」



えっ…?
なっ、なんでっ…



「さっ、西園寺社長っ…」



珍しく要さんが顔を紅くしている。



「……っ…奴は…過去が…っ、過去が“視える”んだ…っ」



光瑠さんが苦しそうにそう呟いたのを聞いて、私は顔をしかめた。



は…??
過去が……視えるって…



「それは一体どういう──」


「木下…!!」



礼二さんはそう言いながら、要さんにじりじりと近付いた。

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