無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

◆真希◆──────…


もう少しで本当にケンカがはじまりそうなところだったが、良識ある二人の男性のお蔭でそれが食い止められた。


私はホッと胸を撫で下ろすと、知らんっ！離せ！と要さんに叫ぶ光瑠さんに近付いた。



「……いい加減にしてくださいっっ！！！」



私がそう怒鳴ると、光瑠さんは目を丸くして私の方をみた。



全く…！！
いい年して人前でケンカするなんて！！



「光瑠さんの精神年齢は隼人以下です！！！」


「っ…何だとっ!?」


「そうやってすぐ感情任せに…そういう光瑠さんの乱暴なところ…」


大ッッ嫌い！！！─────


そう叫んだ後、すぐに
言い過ぎた…！と思って口に手を当てて光瑠さんを見上げると、光瑠さんは黙ったまま目を見開いて瞳をゆらゆらさせていた。



「ハハハハハハハハっっ！！！！！みろっ！言っただろう！『時間の問題だ』と！！」



突然笑い声が聞こえて私は礼二さんを見ると、総一さんの制止を振り切って再び仁王立ちしていた。



「君っ！」


「えっ、私…？はっ、はいっ…！」



指を指されて身体が跳ねた。