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残業・メモ子

第79章 愛固

絡めた小指が……


お互いを求めている……


そう感じてしかたがなかった




でも――――――――…






「芽依子……怖いなら…無理しなくていいぞ……」





幼少期のトラウマ…

筧からの……仕打ち――…



まだ…芽依子の


心と体に―――…刻まれているかもしれない…








『……怖い……かな…』







ズキン…と…胸が痛んだ――…




しかし…小指が…

―――…キュっと握られる…






『…怖いくらい……

正樹を…求めてる―――…

メモ…沢山してきたのに…

こんな…体の奥から熱くなった事…なかったから――…



これが…////欲情……ってやつなの?かな?』





芽依子の瞳は……

俺の唇を見ていた…






「…あああ……それが……





――――…欲情ってやつだ」




俺は……離れた唇を……

求め会う場所に戻した……




ちゅ…ク…




もう………


野暮な事は聞かない







俺を……求めろ……





芽依子



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