
残業・メモ子
第66章 親心
母は……毎日連絡をくれた…
《芽依子、ちゃんと食べる?痩せたんじゃない?》
《芽依子、お母さんの出てるテレビ見た?》
《芽依子は、彼氏いるの?》
親心からか…必死に接点を持とうと…頻繁に連絡が来た…
私は…5回に1回ぐらいのペースで返信をしていた……
しかし…打ち合わせで会う母は、親…と言うより…ビジネスパートナー…っと言った感じだった…
『…今日もよろしくね』と…だけ…
プライベートと仕事は、分けているようだった…
メールの中の母は、数年間を埋めるような…饒舌な母だったが…
メールとの落差に……最初は戸惑った…
しかし…
回数を重ねると……
慣れてしまい―――――…
違和感が…緩和されてしまっていた…
