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BL短編

第1章 溢れ出た想い

良さそうなものは見当たらない。
もう一度シャツを見る。

そして気づく。
「ここだけ、床がカーペットじゃなくてフローリングなんだ...」
罪悪感は増した、けれどシャツに比べたらいけないことをしている気持ちが減ったのは、直人が身に付けるか、付けないかなんだろうか。

左手でシャツを握り直人の香りを嗅ぎながら、右手でちんこを床に擦り付け、この浅ましい躰を慰める。

気持ち良いけど、悲しくてしょうがない。

「っふ、あ....なお、とっ...直人っ...!」

だめだ、気持ち良いけど、もう少し刺激がないと、イケそうにない。
それでもどうすることもできなくて、俺は更に強くちんこをしごいた。

「んっふ...なおー!う、はっあっ...んー!」
もうちょっと、もうちょっとでイケる。

鼻息荒く直人のシャツの香りをたくさん吸い込む。
早く、早く、しないと、直人が戻ってきたら、俺は。

先走りで滑りのよくなったちんこを、俺は直人のことを頭の中で妄想しながらしごき続けた。

「はあっはあっ、はや、く....んっあ...」

早くイカなきゃ、そればかり頭にあって、俺は階段を登る音に気付かなかった。

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