
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第6章 ~今年最後の締めくくり~
「相変わらず焦らすね、お兄ちゃんは。ずっと黙ってた罰だよ。今からやろ?」
「なんで、罰を受けてお前の初めてを奪わなきゃならないんだ。そんなのは嫌だ」
「もう、今はそう言う雰囲気だよ?」
「お前だけな……」
「ハァ……もう、お兄ちゃん我慢できないよ。お兄ちゃんが欲しい……襲ってもいい?」
言いながら凛音は俺の唇を奪い、カチャカチャ、と慣れた手つきでベルトを外しだす。
「ホント、お前はイキナリだな。こわくないのか? 初めては痛いんだぞ?」
「いつまでたってもやらなきゃ初めてのままだよ?」
全く正論である。
