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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

「光樹さんだけは他の人と違うと思ってた」
 泣きながら言うと、光樹は小首を傾げた。
「俺が他のヤツと違う?」
「男の中には知り合ってすぐにこんなことをする人がいるって聞いてたけど、光樹さんはそんな人じゃないと思ってたのに」
「俺だって男だよ。下心もなしに俺がお前をデートに誘ったとでも思ったのか?」
 考えたくはないことだったが、ふと沙絢の脳裏を掠めた疑念があった。

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