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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

「そんなつもりはない。でも、何故、何も知らせずにホテルになんか連れてきたの? こんなことをして欲しくはなかったのに」
「だが、俺があからさまに誘ったら、お前は素直についてきたのか?」
 質問に質問で返され、沙絢は応えに窮した。
「それは―」
 応えを探しあぐねている中に、いきなり身体がふわりと宙に浮いた。
「とにかく今は帰さない」

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