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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

 だが、そんなことは問題ではない。途方もなく大きなベッドを目の当たりにして、沙絢も流石にここがどこであるかを悟った。
「何か呑むか?」
 全然別の質問をふられ、沙絢は震える声で言った。
「要らないわ。それよりも光樹さん、何でこんなところに?」
「男が女をホテルに連れてくる。その理由をいちいち言わなきゃならないのか?」
 その声は暗く投げやりで、いつもの彼らしくない。

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