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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

 沙絢はスリッパは履かずに、靴だけ入り口で脱いで中に入った。つられるように振り返り、息を呑んだ。室内は思っていたよりは広く、窓がないことを除けば、鮮やかなロイヤルブルーで統一された内装でオシャレともいえる。
 沙絢を怯えさせたのは部屋の大部分を占領する大きなダブルベッドだった。これも壁紙やカーテンと同様、深い海色のカバーがかかっていて、見た目は清潔に整えられている。

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