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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

 誰とでもすぐ仲良くなれる彼のことだから、九州の新しい環境にも慣れて新しい友達や彼女ができたのだろう。沙絢もそう思っている中に、いつしか彼への想いや記憶も曖昧なものなっていった。それほど淡い恋だったということもある。
 恋愛体験といえばそのくらいで、大恋愛をしたとか、本格的に付き合った彼氏がいた試しはないのだ。だから、自分と嫉妬という感情を結びつけて考えたこともなかったというのが本音だ。

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