
さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第3章 SideⅢ(沙絢)~Merry go round~
沙絢は頷いた。好きな男にはやっぱり、名前で呼んで欲しい。そこまで考えて、沙絢はハッとした。
―私、光樹さんを好きなの?
それはあまりにも唐突に浮かんだ想いだった。けれど、言われてみれば、この一週間、自分はずっと光樹のことばかり考えていたような気がする。バイト先のコンビニでいつもは余計な出費だからと買いもしないようなファッション雑誌を買い求め、深夜まで熱心に自分に似合いそうなファッションを研究したりもした。
―私、光樹さんを好きなの?
それはあまりにも唐突に浮かんだ想いだった。けれど、言われてみれば、この一週間、自分はずっと光樹のことばかり考えていたような気がする。バイト先のコンビニでいつもは余計な出費だからと買いもしないようなファッション雑誌を買い求め、深夜まで熱心に自分に似合いそうなファッションを研究したりもした。
